百八記blog

はてなダイアリー「百八記」から引っ越しました。相変わらずの、がさつずぼらぐーたら。

神遊

神遊公演@宝生能楽堂で、復活能『箱崎』を観てまいりました。
普段なら復活能はあまり興味が無いのですが(それ以前に見とかなきゃならんのに未見の演目が、まだまだたくさん)なんせ今回はワキが壬生忠岑だったもんで。
二年ほど前に復活した際、この演目のために面から鬘から装束から道具類まで、全て新作したという力の入れよう。道具はどれもちょっとリアルすぎる気もする。もう少し抽象的にならなかったか。後シテは装束も面も素晴らしい。もちろん演者も素晴らしい…朗々たる古代の女神の風格。
アイ狂言がちょっと冗長だったり(寝てしまった)、まだまだ手直しするところはたくさんあるでしょうが、まずまず目に楽しく耳に心地よい(これは囃子方さんたちのお手柄でしょう)、良い作品でした。

余談。ロビーでは今回も玉英堂さんが演目をイメージしたオリジナル生菓子を出していましたが、今回はそれでなく、名物「とらやき」を購入。玉英堂さんは今の作業場のすぐ近くなので、昼休みよく前を通るのですが、いつ見ても行列が絶えない。みんな「とらやき」好きなのね。ほんとに美味い。
それと、福岡の筥崎宮(復活から毎年、この能を奉納している由)からお守りとかいろいろ出ていて、迷ったのですが、博多人形師さんたちの作ったおはじきを分けていただく。十七個入って二千円也。小さなお守り札も入っています(入っているとは思わなかったので、ちょっと驚いた)。放生会のは三十個ほど入って三千円だそう、なんにせよ美しい…うっとり。あとで写真撮ります(いまはもうちょっと開票速報などに漬かりますww)