百八記blog

はてなダイアリー「百八記」から引っ越しました。相変わらずの、がさつずぼらぐーたら。

母と歩けば

気付くとニガイメさんに話をふられちゃって。まあいいでしょ、話、引き継ぎましょう。

ええとですね、兄んとこに生まれた初孫(らーぶりー!)を見に親が上京していて、父は先に帰っていったのだけど母はちょっと日数があったので、まあたまにはムスメらしく観光案内でもしてみましょうかね。と、浅草と浜離宮に連れ出すことにしました。
孫の世話も楽しいだろうし、新型インフルエンザがどうとか言われているこの時期に連れ出すのもどうかとも思ったけれど、私が行きたかったのよ新緑の浜離宮

5/3のお昼にTXの浅草駅改札にて待ち合わせ。少し早めに着いて水上バスのチケットを買っておこうと・・・えええーなにこの行列!午前十時でこれって、乗船しようと思っている午後2時過ぎにはいったい、どうなってしまっているのか。
今日母を連れて歩くあたりのルートを逆方向にぐるっと歩いてみる。こちらはさすがに朝で、思ったより人は少ない。殊に浅草神社は、ぱらぱらといった人出。このぐらいなら大丈夫かな・・・と、お神輿が!となりで人力車のおにいさんが観光客に解説しているのを盗み聞く。ああ、これが三社祭の。ふむふむ。一ノ宮の紋は、浅草寺の縁起である三人の投網を現すそう。なるほど。
と、なんだかおしゃれをした人々が集まってきた。なんだなんだ?と思っていたら、わーおよめさんだーいいないいなー。

正装した小さな男の子が促されて、およめさんとこに駆けていって「○○ちゃんおめでとう!」って言ったら、およめさんが極上の笑顔で「ありがと♪」って答えて、男の子、はにかんで駆けて帰ってきちゃった。かわいい。


浅草寺裏ははとバスの駐車場になっています。向こうに見えるのは花やしき
このへんには去年、中村座の芝居小屋(テント)が建っていました。いい場所だ。浅草にもさぞかし経済効果があったろう。
もともと芝居は「宮芝居」などと言われて、神社の境内など借りて行われるものでした。その後、江戸時代には火除け地にすぐ壊せる小屋掛けで興行が打たれていたり。浅草寺裏で、災害時の集合場所になっているこの空き地は、テント掛けの芝居小屋には実に相応しい場所だと思います。中村座以外の小屋もやればいいのにな〜。

さてTX浅草駅の改札、金龍の舞の巨大ガラスアートが実に見事。

ここで無事に母と落ち合いましたが、後で聞いたら母、このアートの存在に全く気付かなかった由。うん、つまりね、改札から出る人にはちょうど背中を向ける位置なので、改札に入る人からしか気付かれ難いのだよね。
駅と直結している浅草ビューホテルにてランチブッフェ。ここも予約をしておいたのだけど、あとできいたら、予約だけで満席になったとのこと。ひゃああ。
ブッフェはアジアンフェアで、メニューいろいろあったんだけど・・・どうやらあまり母のお口にはあわなかったようだねーすまない。あしたばの胡麻和えは美味しかったみたい。ほかにデザート類はわりあい評価高いので、気を取り直して、紅茶など飲みつつ今後の予定などの話。
とりあえず花やしきの横を抜けて、六角堂など見て浅草神社見て、それから観音様(本堂は大改修中)参拝して雷門までという、通常参拝の逆行コース。
浅草神社では猿まわしが出ていて、母大喜び。「これだけ楽しませてもらったんだから」と二百円。「大道芸に最近興味があってねえ」そうですかー。じゃあ次回は銀座の歩行者天国だね。上野公園もいいですよ。
五重塔の下に、なんだか見たことのある阿吽像・・・あれれ、この方々は二天門にいなかったっけ?と思ったら、二天門も改修中で、一時的に引越していました。金網も無く、こんなに近くで拝見できて却ってラッキー!

母は、踏まれている邪鬼のユーモラスな体表現に関心を示す。うん、なんかおしりがかわいいし、顔も、苦しい感じではなく憮然としているかんじだよね。江戸初期の作。

マスクをつけて仲見世のすさまじい人ごみをなんとかやりすごし、お約束どおり雷門まで来たので、では水上バスに乗りましょうかねー。
・・・朝の5倍ぐらいの行列になってますよっ??
いやほんとチケット買っておいてよかったわ・・・とはいえ、乗船場でも列を作る。なんとか窓際席は確保できたけれど、うーむ。500人ぐらい乗れる船、ほぼ満席です。30分に1本、1日10本以上運行しているので、往復で考えると、今日一日で1万人ぐらい、水上バスに乗ったということだよね。うひゃあ。

あっ、ヒミコとすれ違った♪
まあ例のビルといい、隅田川にはいろんな異質なものが点在してはいるのだよねえ・・・(^^;

さて浜離宮で下船。

シロツメクサの繁る船着場から、園内をぐるっと巡って、正門まで。園内はいまめぼしい花は無いはずで、もう少し空いているかと思ったのだけど、中島の御茶屋もその先の売店も人がぎゅうぎゅう、並んでいます。すごいなあ。空いてたら中島の御茶屋で、和菓子と抹茶で一服してほしかったのだけどね。
新緑の浜離宮を心楽しく歩きましたが、いわゆる庭園らしいいい景色のところでは母の記念撮影的に撮ってしまったので、ここには上げません。牡丹園は終わりかけだったけれど、ハイヌーンという黄色い牡丹がすごい芳香を発していて、驚きました。また、季節には一面の菜の花になるあたりはいちめんの菜種になっていて、カワラヒワ(らしい。あとでニガイメさんがぐぐった)が何羽か集っていました。鳥の成育にもいい環境ですな。

いやはや歩かせっぱなしですまないことです。正門で絵葉書買って、少し早いけれど浜松町までタクシー移動。歩いてもいい距離なんだけど、特に面白いものがあるわけでもないので、ここはタクシーで。タクシーだとあっというまだね。
貿易センタービルに展望台があるなんて、私は知らなかったのだけど、ニガイメさんは子供の頃に一度登ったことがあるとのことで、当時は40階建のビルはたいへんめずらしいものだった由。人に歴史あり(笑)。まだ時間もあることですし、ちょっと登ってみました。はははは、人がゴミの(ry

はとバスの屋根の番号がくっきり読めたり、新幹線とモノレールの交差、道路とモノレールの交差が見られたりと、のりものだいすきなおおきいおともだちの萌えツボ多数。
きれいに改装されていて、売店も無く、コイン式望遠鏡も無く、ソファはたっぷりとってあって、なかなか穴場のかんじでしたよ。ここではじめて、人だらけから解放されて、のんびりできました。

驚いたのは、いまどきの高層ビルはエレベータは階数別に分かれていて、高層階は間をとばすじゃないですか。ここのエレベーターは展望台行きと銘打っているのに、40階全て+地下3階分、全てボタンがあったのです。こういうところ、だんだん昭和レトロに認定されていくのだろうなあ。

モノレールで空港まで、まあなんとか無事に見送りました。人疲れさせたと思うけど、ムスメ自己満足としてはまあまあ充実の休日でありましたとさ。

あ、以下はオマケ。浅草にはふしぎ物件もございます。ふつうトリコロールのところ、何故か2色でまわっていた理髪店看板と、花やしきの上でマイク持って「はい車来ま〜す」などと人の整理をしていた、ええとなんだ布袋様?