杉浦日向子さん逝く
隠居をされて、TVでもお見かけしなくなって…のんびりと研究を進めておられるのかなあと思っていました。
さきほど、クウキさんのコメントで訃報を知って、びっくりして、あちこちを確かめにまわっていました。ほんとうに亡くなってしまったのですね。
『風流江戸雀』以来、もう長いこと、好きでした。
あまりお体が強くないことは、どこかで読んで知っていましたが、まさか、2年間も闘病されていたなんて…そしてこんなにも早く逝ってしまうなんて。お会いしたことも無い方ですが、自分でも驚くほどに悲しくて、胸が痛みます。どこの蕎麦屋に行っても、ひそかに願っていた杉浦さんと同席する奇蹟は、もう起こらないのですね。
いまごろはどこか、この世とあの世の境目の、きっと江戸あたりで漂いながら、銭湯でからすの行水。蕎麦をたぐって昼下りの一杯を、やっておられることでしょう。
杉浦さんのお書きになったもののいろいろは、これまでも、これからも、私にとって一生の宝物です。
ご冥福をお祈りします。
…献杯。
- 作者: 杉浦日向子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1996/02
- メディア: 単行本
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