百八記blog

はてなダイアリー「百八記」から引っ越しました。相変わらずの、がさつずぼらぐーたら。

歌舞伎座 三部

  • 法界坊

串田和美演出。今年から歌舞伎座に行き始めた人は幸せだ、いろいろ見られて。
面白かったです。
亀蔵またもや大爆発。40歳にしては異様に柔らかい体で良い動き。すげー。
橋之助、ちょっとウケすぎ。いくら面白いからって…(笑
扇雀がキレイになった。眉間のしわは深くなったけど、動きの美しさがいっそう、磨きこまれたような感じがして、ときどき、ぼーっと見とれてしまいました。
福助はいつもどおり。このお芝居の世界に安定した存在でした。
勘太郎、お行儀がよくて、決してコメディは上手ではないけれど、ますます良いです。もっともっと良くなるでしょう。
七之助、…なんかますます痩せたなあ。声は良くなっていました。
勘三郎はもう、なんですな、芝居がいいとか悪いとかじゃなくなってきて、どこに行っても勘三郎でやってくぜ!最終的には俺が全部面倒見るぜというような、心意気みたいなもので、楽しませてもらいました。客いじりがいっそ寄席みたいになってきていて、それはやっぱり中村座やなんかでの客との距離感から生まれたものなのか、どうか。それと、あんな宙乗りは初めて見ました。危ない…でもおそろしい…。
いろんな演出を、基本的には人力でやっていく、あとは照明を上手に使う。これが今回の法界坊を、より面白くさせていた理由の一つだと思います。役者はすごいなあと素直に思わせてくれる舞台でした。


いつもより遅い上演時間のため、休憩時間に晩ご飯を食いっぱぐれて、売店のわらび餅を食べる。ウマー。最近、食べたかったんだ、こういうの。怪我の功名でした。