百八記blog

はてなダイアリー「百八記」から引っ越しました。相変わらずの、がさつずぼらぐーたら。

いっしょによむえほん

久しぶりに近所の本屋で絵本を立ち読みして帰りました。
『とにかくさけんでにげるんだ』という、子供をめぐる犯罪(特に性犯罪)から子供を守るために親子で読んでくださいね、という主旨のものです。
私たちが子供の頃に比べて危険な世の中になっているか…と言うと、ある意味ではそのとおりで、ある意味では当時から危なかったとも言えるのではないでしょうか。私にも、思い出すだけで苦痛や屈辱や怒りや恐怖を感じる思い出が、いくつかあります。それは取り返しのつかない深いダメージではないかもしれませんが、取り返しのつかない事態に陥る可能性のあった出来事ではあって、その危機感と危機への対処を子供に伝えることは、必要なことだと感じています。
この絵本が多くの親子に読まれたほうがいいのかどうか。子供の無い私には、判断に迷う一冊です。
そして、別の記事が頭をよぎります。都市部の公的な学童保育(補助を含む)が、どんどん足りなくなっているという話。シルバー人材センターに子供の送り迎えを依頼するという話。子供が危険に遭ったとき、逃げてくる場所が両親のところしか無かったら、共働きの親はどうしたらいいのでしょうか。
政府や自治体に全てを望むわけではないけれど、家に帰れば誰かがいる子供も、そうでない子供も、安全に暮らしていけるようにするには、「あぶない目にあったときはおかあさんのところに逃げてきなさい。あぶない目に遭うのはあなたのせいではないから、安心してみんなおかあさんに言いなさい」だけでは足りないのだと思います。どうするか…。
子供の頃は、知らない人にもあいさつして行きなさいと言われたものですが、もうその常識は常識ではなくなるのでしょうね。良いことのような、残念なような。

とにかくさけんでにげるんだ わるい人から身をまもる本 (いのちのえほん)

とにかくさけんでにげるんだ わるい人から身をまもる本 (いのちのえほん)