百八記blog

はてなダイアリー「百八記」から引っ越しました。相変わらずの、がさつずぼらぐーたら。

歌舞伎座 夜の部

あとでちゃんと書きます。
えっとー、菊之助のお舟よかった!ものすごく色っぽくて可愛くて強くて涙が出ました。ひいきめに見ているとは思ってたけど、この際、認めます。たぶん私は菊之助ファンなんだと思いまーす。ブロマイドも買っちゃった。それと富十郎。赤っ面がよく似合って、最後まで悪を通す父親、最後は矢鴨状態で立ち往生、なかなかステキでした。
海老蔵の紅葉狩は、少々やりすぎでなんだか文楽のお人形みたいな顔ワザでしたが、はりきって楽しそうに踊っていてよかったです。少し痩せたことと、踊りにふわりとした感じが出たことで(これは今回踊りで出ていた妹の市川ぼたんさんの目の前で、踊りの女らしさにツッコミを入れられたくない兄の一心なのかしらと勝手に推量)、女方としては今までで一番見よい出来でした。松緑は、少しずつ良くなるなあ、顔も声も。右近は長い手足と声変わり中なのかつぶしちゃったのか、の喉に苦心していたようですが、まずまずの上出来。
ところで池波正太郎が30年ばかり前に書いたという『出刃打お玉』、いやいんですよいいんですがね…池波正太郎の書く女も小説なら好きだし…だけど今日はちょっと、見ていて辛かった。なんかもっとやりようは無いのかなあ…。