百八記blog

はてなダイアリー「百八記」から引っ越しました。相変わらずの、がさつずぼらぐーたら。

ニュルンベルクのマイスタージンガー

たしか1988年か1989年ごろ、NHKの中継だか録画だかで見た、「ニュルンベルクのマイスタージンガー」が、私にとっての人生初オペラ(テレビなんだからそれまでもチラッと見たことぐらいはあったんだろうけど、これがオペラだと意識して観たのはおそらくこれがはじめてだったはず)。中3か高1かで、演劇(といってもいろいろの区別がつかないで、何を見てもストレートプレイに置き換えて観ていた頃だ)に興味が出てきていたところだったので、うわーこの舞台装置いいなあ…この演出面白いなあと、そればかり気になって、歌なんかちーとも憶えちゃいませんでしたが。
昨日はその思い出の曲…というかほとんど記憶もおぼろげなそれを、飯守泰次郎の指揮、東京アカデミッシェカペレというアマチュアオーケストラで聴いてきました。もちろんニガイメさんのご招待ですw
ザックス:青戸知、ベックメッサー:萩原潤、ワルター:水口聡、ダーヴィッド:高橋淳、エヴァ:田中三佐代…誰も知らない〜と思っていたら、ザックスとエヴァはおなじみの方でしたゴメンナサイ(^^; エヴァ非常に可憐でよい出来でした。ザックスはやや声質が軽い感じだったけれど、あの座組みの中ではベストな配役ではないでしょうか。
前奏曲と第三幕。演奏会形式ですがそこそこ動きもつけてあって、オペラの雰囲気は味わえたのではないかと思います。アマチュアとは思えない仕上がりは、パンフレットに「震え上がった」と書かれていた飯守氏の指導の賜物なのでしょう。
テレビで見た記憶で、第二幕の舞台(階段状の巨大なセット)の中央に光り輝く靴屋があって、印象に残っていたのですが、今回のザックスの立ち位置を確認して、何年来(ん?ひょっとして20年来だったりする??)のつかえがいささかは下りた気分。できれば次はきちんと通しで観たいな。
ところで…右隣の人は水筒取り出すし、後ろのほうではビニール袋がさごそ。お義理で来ている人も多かったんでしょうけど…聴きたくて来ている人のこともちょっとは考えてほしかったなあ。