百八記blog

はてなダイアリー「百八記」から引っ越しました。相変わらずの、がさつずぼらぐーたら。

読み直し

むかし借りて読んだ本を、改めて、買って読む。
ほかに実用書1冊、技術書1冊と計3冊並行で読んでいて、実用書はゆうべ遅くに読み終わったのだけど、この『私の個人主義』がいちばん進捗遅れています。まだ1章ですよ。
以前も同じこと書いた気がするのだけど、複数を並行して読むと、同時に読んでいる本と関連するテーマを無意識に探しながら読んでしまうのですよね。私が切り替え下手なだけかもしれませんが・・・そんなふうに、実用書的にも読めてしまうお得な一冊!漱石ったらマルチな才能!(笑
たぶん、年を重ねてから改めて読み直すということも、大きな違いだと思うのですが、あれれこんなに面白い本だったっけ?学生時代はやたらとたいくつで・・・『夢十夜』とかのほうがよっぽど面白かったのだけど。うん、きっと、仕事をして、責任も出てきた今だから、面白く読めるということはありそうだよね。1章のお題は「仕事と道楽」だし。
本はほんとに有難い。何度でも読み返せるし、読み返すと以前は読み落としていたいろんな情報に気付くと「こんなに噛んで含めるように言ってくれてたのか!」って、びっくりする。その驚きは年を追うごとに深く大きくなる。その感動が大きいものほど、名著って呼ばれてるんじゃあないかなあ。それにしても、いやしかし・・・名著です。

私の個人主義 (講談社学術文庫)

私の個人主義 (講談社学術文庫)

あ、と、別に、7巻が出てたから買ったら6巻買い忘れに気付いて慌てて続けて読んだので、こっちも書いておきましょう。
劇中劇が出てきます。『エイリアン通り』の劇中劇『フィリシア』を思い出しましたが、成田さんって、常に前進を続ける人なのだなあと思って脱帽。『フィリシア』の砂糖菓子のような映画制作もすてきだったけれど・・・世界がすごく重厚になっている。「ものを作る人」への信頼感が込められていて、心がしゃっきりします。

花よりも花の如く 第6巻 (花とゆめCOMICS)

花よりも花の如く 第6巻 (花とゆめCOMICS)

花よりも花の如く 第7巻 (花とゆめCOMICS)

花よりも花の如く 第7巻 (花とゆめCOMICS)