百八記blog

はてなダイアリー「百八記」から引っ越しました。相変わらずの、がさつずぼらぐーたら。

読みたい本を読む

やっぱり幸せなことだと思うのであります。
有吉佐和子には20歳前後の頃、『和宮様御留』からはじまって、少しの間はまっていたのですが、何年か読まない期間がありました。以前『恍惚の人』を凄いと思いつつ、馴染めないものを感じて2回ほどしか読み直さなかったのでしたが、今ならまた違った目で読めるかもしれない。
今回『非色』を読んで、あらためて、冷静で人間味のある筆さばきに感動。テーマを逸れず、常にぴんとした緊張感をはらむ小説です。

非色 (角川文庫)

非色 (角川文庫)

あと、総選挙も近いことですし、『総理の値打ち』も読んでみました。
とても面白い。あ、投票の材料にはならないかも…。評価そのものには「ん?」と思うこともありますが、収録の対談やあとがき含め、自分では近代政治に点数つけたりできない私にとっては、こうして功罪を単純化してシンプルな解説で読み解いてくれる本は、とてもありがたいものです。薄いのに読み得な一冊です。

総理の値打ち (文春文庫)

総理の値打ち (文春文庫)