百八記blog

はてなダイアリー「百八記」から引っ越しました。相変わらずの、がさつずぼらぐーたら。

そんな時代も〜

えー、イチゴ世代だったらしいですよ我々。つまり、団塊ジュニア
1987年前後に15歳ってんだから、1988年に15歳だった我々は、つまりばっちり圏内だったわけでして、ティーンズハートもコバルト文庫も、読みました読みましたとも。どっちかとゆーとコバルト寄りだったと思うけど。
でもジュニア限定のメディアより、もっと広い世界のものが読みたくなるお年頃だったし、一方、作品に流行モノを入れ込むのも良し悪しと思い始めた頃でもあったので、花井愛子さんの作品は、正直言って食い足りなかったです。それに、あのどっピンクのキラキラの装丁も気恥ずかしくて。自意識過剰だったイチゴの私は、こんな(コドモ向けの、恋愛至上主義の、空白の多い)もの読んでるって誰かに知られたらと思うとビクビクもので。立ち読みしにくいことこの上なかった。まあ、それもこれも、今なら、また違った目で読めるかもしれませんが。
しかし2冊ぐらいは読んでるわけで、花井さんが、どんな髪型でどんなメイクでどんな服でインタビューに出たかも、うっすらとおぼえているぐらいです。ファンでもないのに。いかに売れていたのか推し量れようというもの。
まあその後、自己破産のあとのミもフタも無いエッセイも読んだりしましたが、こんなふうに改めて、しかも単行本ではなくいきなりの文庫本でまとめてこられると、野次馬根性が試されているようで。根性無しですが野次馬なので買ってしまいましたよ。
読後の感想は、ですね。当時の花井さんと同じ年代になった今、やっと、花井愛子、面白いかもと思いはじめました。相変わらず、文体は気に入らないけど。そして、もうティーンズハートは買わないと思うけど…。
追記。寝食捨てて仕事した人の話は、何でも面白い。まだ通して読んではいないけれど『働きマン』とかね。こういうのを買って読むというのは、そういうことかもしれないね。

ときめきイチゴ時代 (講談社X文庫)

ときめきイチゴ時代 (講談社X文庫)