百八記blog

はてなダイアリー「百八記」から引っ越しました。相変わらずの、がさつずぼらぐーたら。

米沢・会津

連休後半を利用して、米沢と会津若松に行ってまいりました。
既にニガイメさんの日記によくまとまっていますので、こちらもどうぞ。
事前に予約したのは宿と通常の交通機関のほかに、「上杉まつり」の合戦観覧席と「SLばんえつ物語号」の乗車券。
どちらも例によって林家ペーパー的に写真を撮りまくるあやしい二人連れと相成りました。写真はフォトライフにまとめましたが、アップロード順序を逆にしてしまって「next」で時系列と逆順に進んでしまいますごめんなさい。上げなおすのめんどうなので(^^;)一番おしりに行ってからprevで進めば時系列順に見られます…m(_^_)m
写真下に★マークがついていたらコメント入れてあるのでクリックしてみてくださいね♪
【上杉まつり】http://f.hatena.ne.jp/kirinsha/20070503%E4%B8%8A%E6%9D%89%E3%81%BE%E3%81%A4%E3%82%8A/
【SLばんえつ物語号】http://f.hatena.ne.jp/kirinsha/20070505%EF%BC%B3%EF%BC%AC/
以下は旅のおぼえがきなど。

  • 5/3

北へ向かう旅はまだ慣れていない。大宮から新幹線で一路米沢へ。山のかたちも空気の色もかわっていく。空が澄んでいるのにどこかけぶるようなパステルの色合い。北だなあ。
米沢駅到着、ホームでは高坂軍の軍装の方々(市役所職員さんだろうか)からパンフレットをいただく。駅前広場に出ると丁度、まつりの行列の先頭が来るところ。ラッキー。近在の方はベンチなど持ち出して見ている。
行列をひととおり見て(自衛隊と小学生のブラバンはパスしましたごめんね)、行列のおしりにくっついて町中へと向かう。あ、米沢牛発見!
ニガイメさんの従兄さんに板そばをごちそうになり、合戦を観戦した後、少し市内や上杉神社を散策。面白い。
ニガイメさんは随分さびれたと言うけれど、私には、うおーーお城下町だなやーという印象。町が整然としていて、古きよき建物が残ります。なんともフォトジェニック。お蔵には「6畳キッチン付」の貸し札…ここ貸すんすか?うへー借りてーー!
        
小野川温泉は「うめや」へ投宿。http://onsentamago.com/
夕食は米沢牛しゃぶしゃぶ、鯉のうま煮など…悉く美味。温泉入って就寝。
   

  • 5/4

起きるなり、すぐ近くの共同露天風呂に向かう。ニガイメさんはおやすみ(^^;
朝陽に映える山桜(いやたぶんソメイヨシノ)かな。橋を渡って辿りついた露天風呂は桜がかかって絶景でした。下の3枚目の写真の囲いの中が露天風呂です。
   
が、先客のオバチャン3人連れがものすごく不愉快。なんなの。ざばっと漬かってすぐに出てきて、少し散策。夜のうちに散った誰にも踏まれてない桜の花弁を、私も踏まないように気をつけて…フラフラと飲泉&足湯所に来ると、ここには感じのいい父娘連れがいて少しお喋り。すぐに機嫌をなおす(笑)
   
飲泉はしたものの、おそろしくまずい。しょっぱくて硫黄の匂いがする。しかし、昨夜あれだけ食べて朝起きてもまだ胃が重たかったのに、飲泉効果か単に朝っぱらから動き回ったせいか、急激にお腹がすく。
朝食の温泉卵ウマー。できたて豆腐ウマウマー。青じそで胡桃味噌(だと思う)巻いたやつ、ウマウマウマー!朝っぱらから2杯飯いってしまう…食後に旅館前のベンチでコーシーなぞ。燕や猫やライダーが来てにぎやか。
      
昨日もお世話になった従兄さんが迎えに来てくださり、親戚宅訪問、ご家族とともにお墓参りなど。お墓参りはずっと気になっていたので、行けて満足。ついでに同じお寺にあった雲井龍雄のお墓にも一礼。
お昼はくまぶんの中華そば…美味。まるでコンソメのよーに澄んで味わいの深い上品なスープ!
おやつにふかしたての「岩倉まんじゅう」なる小ぶりの甘酒まんじゅうを車中でいただく。我々の食べた分でちょうど売り切れ。まだ昼過ぎですよ。
午後は東光酒造見学。当然、利き酒。お蔵には資料館も併設されていて、いろいろと興味深い展示に時間を忘れる。
昨日ちょっとしか見られなかった上杉神社にお参りして、お土産買って帰る。となりの博物館では年に一度しか見られないという洛中洛外図屏風が出ていることは、行く前から知ってたんだけど…時間切れで割愛。残念。まあいつかまたこの時期に行けば見られるのだし…と自分を慰める。
      
福島(新幹線乗り換えホームに人影なし。空が近い…)乗換えで郡山下車。
  
事前に調べておいた会津郷土料理「鶴我」へ。http://www.hotpepper.jp/A_20100/strJ000033416.html
念願のこづゆをいただく。あーーいいダシだわ。鰊の山椒漬けは好み。買っていこうかと思ったものの、自宅では出番が無いかもと断念。馬刺は霜降り、レバー、タテガミの三種。どれもおそろしく美味。こんなの食べたこと無い。桜鍋も美味。山女も美味。会津美味〜!
はらいっぱいで磐梯熱海の「きらくや」に投宿。http://www.kirakuya-inn.co.jp/welcome.stm
朝食はごく簡単なバイキングで食べても食べなくても同じお値段、要するに素泊まり。なかでも一番安いプランを選んで、激安といってもいいお値段。温泉だけ楽しむんだ!他は期待しないんだ〜と思って来たら、お部屋は洋室、かわくて居心地がいい。おまけにマッサージチェア無料。うわーん嬉しいよう〜!早速サクッと漬かってしっかりマッサージ。
ここの温泉は小野川温泉とは違って無臭、味は確認してないけど無味に近いんじゃなかろうか。しかしナトリウム泉とのことで、あがってからのお肌ツルスベ感はただものではない。ここの温泉だけを詰めた化粧水を購入。1本は自分に、1本はお義母さんに。

  • 5/5

大浴場&露天風呂にて朝風呂。朝食。「酪王」という牛乳メーカーの牛乳が美味。きいたことあるメーカー名だが、さてどこだったか…
身支度を終え、一路会津若松へ。駅からは八重桜の花盛り。会津磐梯山の山容はやさしい。
    
会津若松では荷物をロッカーに預け、まずは飯盛山へ。ここは白虎隊最期の地であり、紙魚子さんの勧めてくださったさざえ堂もありで見どころ満載。特にさざえ堂は素晴らしい建築で、大満足です。白虎隊は話としては知っていたけれど、あまり興味が無かったのですが…実際に自決の地に立ってみると、ああここから見る城の火災はどんなにか絶望的だったろうなと、哀感をおぼえました。彰義隊もそうですが、若い人の激しさと勢いは時にむごい結果を生みます。お墓のある広場にはローマ市寄贈の銅像も。いまクウキさんからお借りした『ローマ人の物語』を読み進めているところで(旅にも少し持っていった。まったく読めなかったけど)、ところどころに「信義を重んじる」というローマ人の特性についての記述があり、これはそうした一面なのかなと思ったことでした。
     
さて山を降りようと、来たときとは反対側に出ると、なぜか山の斜面に動く歩道が。わあ。さすが流行ってる観光地はお金のかけかたが違うなあ…と思っていたら、有料でした。下から乗れば250円、途中からなら100円。商売うまいな。下りきったところでアナウンスが「上まで登るのは、タイッヘンでゴザイマス!!」と絶叫してました。
  
さて、会津若松ではあまり時間がありません。これも白虎隊でおなじみの鶴ヶ城へタクシーでひとっとび。途中、運転手さんが簡単に解説をしてくださいます。日本のほかのお城とは異なり、この鶴ヶ城は町ぐるみ城郭を持つ、要塞都市だったそうです。また、「西の丸」ではなく「西出丸」となっていて、石垣とお堀でぐるっと囲まれています。建物の一部が分かれた、ではなく、出城なわけですね。
広大な敷地に堅牢な石垣がたくさん残っています。登ってみました。城の内側からは登りやすく、外側からは登りにくく、石垣と石垣の間が狭くて難攻不落の印象を強めます。これは籠城できたわけです。
天守閣は後年の再建、昔は七層だったそうですが、今は五層です。七層にすればいいのにな…美しいけれど人も多く、今回の登城は遠慮しました。
     
朝飲んだ酪王の自販機をみつけました。あっ、どっかで見た名前だと思ったらハイ・カフェオレのメーカーだったか!ハイ・カフェオレは名作との噂。飲んでみました。牛乳味がしっかりしててさわやかな後口。美味〜。
  
城を出てぶらぶらと会津若松駅まで、お昼ごはんと会津漆器を求めて市内散策。漆器は何軒かまわって、無事「福西惣兵衛商店にて購入。ほんとは漆器の中でも鉄錆絵なる珍しい技法のを探してたんだけど、ちょっとお値段が折り合わず…しかし明治期の鉄錆絵なども見ることができて満足。
さてお次はごはん、ですが、休日でありお祭期間でもありで、営業してない店ばかり。
あっあれはなんだ!?と近づいてみるとパチンコ屋だったり。…ほんとにここパチンコ屋ですか??
野口英世青春通りは歩行者天国にしてにぎわっていました。駅近くになってやっと開いている店を発見、郷土料理わっぱ飯にありつきました。あっ、昨日食べたわっぱ飯も美味しかったけれど、この鰊の入ってるわっぱ飯のほうが好きだな私は。
   
駅でいろいろ買い込んで、さていよいよSL乗車。
発車前のホームは写真を撮る人々であふれかえり、うわあこんなに人が乗ってくるのかと思ったらさにあらず。発車してみれば1/3ぐらいの人はお見送りとカメラ小僧でした。お向かいは空席。喜多方から乗ってくる人が多かった。
SL乗車は2度目、こんなに長時間SLで移動するのははじめて!昼下がりに乗車して、だんだん夕暮れていくなかを汽車は走る〜まるで銀河鉄道の夜か333の世界〜♪
…ま、ぶっちゃけ、旅の疲れで途中で熟睡してたりもしたわけですが、なんせ乗車時間が長いので寝ても起きても汽車の中なわけです。これは嬉しい。一番前の車両には大正時代のポストがあって、特別な消印が押されるというので、すぐに思いつく住所…実家へ乗車記念絵葉書(これは乗車特典)を送ろうとしたら勢いで市町村合併前の住所を書いてしまう。だめじゃんorz
会津若松から新潟までSL、新潟から大宮まではMAX、埼京線武蔵野線と乗り継いで帰ってまいりました。