百八記blog

はてなダイアリー「百八記」から引っ越しました。相変わらずの、がさつずぼらぐーたら。

はやぶさに乗って、青森へ

6月中旬、行ってきました。
写真は600枚近くになり、取捨選択して200枚ちょいにしてはてなフォトライフ「百八景」にのせました。以下の日記でもその一部を使っていますが、ぜんぶ見たいという奇特な方はこちらへどうぞ。
http://f.hatena.ne.jp/kirinsha/201106%E9%9D%92%E6%A3%AE/?sort=old
大きな写真を見るために200回クリックするの大変ですから、右上の「スライドショー」をおすすめします。

さて、日記。長くなります。

  • 6/17


前々から予定していた休暇をとって、いつもの通勤より少し早い時間に家を出て、通勤電車に揺られながら大宮へ。
大宮からはやぶさに乗って新青森まで。郡山あたりをピークに、茨城、福島、宮城と、ブルーシートのかかった屋根が目立ちます。内陸でこれなのだから、海岸のほうはもっとずっと大変なんだろう。

新幹線の車内で、ある調べ物ができてなかったことに気付いて、慌てて社に連絡し、段取りをつける。道中の景色が目に入らないー。新青森で下車してすぐ、駅ビル内のクロネコヤマトの一時預かり所に荷物を預け、ネットカフェに直行して30分で調べて社にメールしました…ぐったり。前日までにできてなかったのが致命的だったが、せめてスマホがあれば車内で用が済んだものを。あうう。

この30分間に配偶者はネットカフェの周囲を調べて歩いて、美味しいと評判のラーメン屋「長尾中華そば」http://www.naga-chu.com/nagaosoba.htm を見つけておいてくれました。感謝。津軽煮干を使ったスープ、「あっさり」と「あっこく(あっさり+こく煮干)」と「こく煮干」と選べるので、私は「あっさり」配偶者は「あっこく」で。さらりと食べやすい、飽きのこないような味でした。

少し遅めのお昼の済んだところで、タクシーをつかまえて、三内丸山遺跡http://sannaimaruyama.pref.aomori.jp/index.htmlへ。
汗ばむお天気。青森って、もっと涼しいところかと思っていたのですが、入梅していなくて爽やかながら、気温は26度の夏日。施設内のレストラン(ちょっと備前焼のような、縄文の雰囲気を洗練させたような照明がすてき)で、「ソフト栗夢」なる栗入りソフトクリームを購入。美味。この栗は、縄文のひとびとの主食だった栗とは、種類が違うんだろうなあ。

エントランスから、丘を貫く秘密基地のような通路を抜けて、遺跡へ。

遺跡には、発掘跡をほぼそのまま見せる施設と、復元された竪穴式住居や高床式住居が点在しています。まずは「南盛土」という、昔のゴミ捨て場へ。ここは土の層が乾燥しないよう湿度を高くしてあって、扉を開けると、むわっとカビのにおいがします。土にはキノコも生えていました。何をどのように見学したものか、やっぱりガイドさん(ボランティアで時間を決めて、無料で説明していただけます)についていくほうがいいかしらなどと思いつつ、外に出ると、目の前に、草に埋もれた竪穴式住居が出現しました。

これは、復元したものが古びてこうなっているのですけど、とても可愛らしく親しく、まるで生きているかのように感じられました。そのあと、新しい竪穴式住居を見ても、なんだか丸くて大きくて毛皮の厚い動物を見ているような感覚に陥ったり。
この、大型テントぐらいの竪穴式住居のほか、高い櫓と国内最大規模の竪穴式建築。大人の墓、子供の墓。
子供は甕に入れられて埋葬されていたそうで、その甕の大きさは、母体を彷彿させます。乳幼児の死亡は多かったでしょうね。なんだかかわいそうで、もう子供は入っていないのですが、保存されている墓の遺跡やその甕は写真に撮れませんでした。

竪穴式建築の屋根の形状は飛騨高山の合掌造り集落を彷彿させ、建物の保存のためか、何かものを燃やして柱などがいぶされた匂いもあり、ここに確かにコミュニティがあり、それは今とすんなり地続きだと感じられました。


それは、ミュージアムで当時の生活用品を見ていても感じました。針や釣り針、銛の形状が今とまるで同じ。アクセサリーは工夫が凝らされているし、ヒスイや水晶はよく磨かれている。もののバリエーションが増えただけで、当時と現在の、ものの捉え方のベーシックなところは、何も変わっていないのではないかと思われて。あ、でも、土偶だけはなかなかのど迫力で、何考えてこうしたの?とは聞きたくなりました。これを美としていたのか。あるいは別の感じ方を持っていたのか。

このほか、施設内は清潔で工夫が凝らされていて、トイレの表示やベンチの縁などちょっとしたところに「縄文ぽいデザイン」がイヤミでないように施されていて、これも面白いと思いました。

さて。三内丸山を後にして、学校帰りの学生さんたちもちらほら見え出した奥羽本線で、一路、弘前へ。
ホームから改札階へ上がるなり、数々の模型が展開されていました。弘前城あり、なにか橋もあり。なかで、はやぶさの動く模型はけっこうな大きさで、目をひきました。動くとあれば…ボタン押してみちゃうよねっ。ねっ?

…ものすごーく短い範囲を、ごろごろっ、ごろごろっと行ったりきたりするので、つい「ふふっ」と笑いが漏れてしまいましたが、心意気は買いましょう!ほかにも改札内外問わず、いろいろな模型が駅構内にあり、更に町なかにも建物のミニチュアが開放されているところがあると聞いて、私は弘前をまず、模型の街、と認識しました。

宿泊先はドーミーイン弘前 岩木桜の湯。http://www.hotespa.net/hotels/hirosaki/
こちらはビジネスホテルチェーンですが、天然温泉しかも小規模ながら露天風呂も楽しめ、これは行ってからわかったのですが、温泉階にあるマッサージ屋さんもと〜〜っっても良かったです!また弘前に行くなら、こちらに泊まりたい。
このホテルへの無料送迎を契約しているタクシーの運転手さんが、決められた時間、弘前駅前の「りんごポスト」前に待機しているということで、使わせてもらったのですが…弘前、模型だけではなく、りんごの街でもあるのですね。駅ビルの名前がAPPLIESEで、駅前ロータリーにある彫刻作品のタイトルは「りんごの風」で、「りんごポスト」には「りんごのまち弘前」という台座が乗り、その上に大きなりんごの模型が乗っかっているのです。わはは。弘前、面白い!

ホテルにチェックインし、一息ついて、夕暮れの弘前市内を、ざっと散歩しました。歓楽街を抜け、弘南鉄道の踏切を越え、薔薇の咲く弘前昇天教会を仰ぎ。
一番、見たかったのは、奈良美智の「AtoZ Memorial Dog」です。http://harappa-h.org/modules/tinyd0/index.php?id=21
新青森でも県立美術館の「あおもり犬」に会いに行きたかったのですが、休館日で会えないということで、今回はこちらだけ。
ラベンダーが咲き始めた緑地公園の片隅にありました。写真でイメージしていたより大きくて、胴が長くて、妙に人間くさいです。

人懐っこい猫が寄ってきました。明らかに野良です。何も食べ物もあげられなかったのだけど、おとなしくなでられてくれました。公園の隅には女子高校生が3人、おしゃべりに興じていました。なんと平明な美しい街。

「黄昏橋」という美しい名前の橋を渡ってもと来た道へ引き返し、ホテルの前を通って、レストラン「ポルトブラン」http://porte.bonjoyinc.com/へ。
お昼が遅めだったので迷いましたが、せっかく楽しみにしてきたので、シェフおまかせコースをチョイスしました。前菜は、トマトのジュレの上に黄色いパプリカのムース、ずわいがにのリエット。サーモンとチーズ、海老。りんごの冷製スープには二人とも驚嘆しました。お魚は二種類の魚(黒ソイと…なんだったかな)のグリルにマスタードソース。お肉は仔牛のパイ包み焼き赤ワインソースと和牛のパン粉焼きに、姫筍などが添えられたもの。和牛のほうはシチューのようにやわらかーく煮てからオーブンで焼いたようでした。デザートはガトーショコラ、りんごのジュレ、ピスタチオのアイスクリームに飴とフルーツが添えられたもの。珈琲はデミタスカップで、濃いものが供されました。いずれも量感のある気取りの無いフレンチで、おなかいっぱい。ハーフポーションでも満足できそうです。お値段も都内に比べて格安。最初から最後まで客は私たち一組だけでしたが、金曜日の夜にこんなお店が繁盛してないなんて、不思議な気がします。

おなかをさすりさすりホテルに帰って、温泉とマッサージを楽しんで就寝しました。

  • 6/18

起きて廊下に出てみると、窓から岩木山が、くっきりと。この後曇ってしまったので、この旅の間で、いちばんよく見えました。

朝食はバイキングで、ごはんは雑穀と白米と雑穀粥から選べて、おかずは青森の美味しいものなどもいろいろと取り入れられていました。ここで食べた杏のしそ巻きが美味しかったので、帰りの新青森駅で、自分へのお土産に購入してしまいました。早起きしていたら大浴場ではスダチ風呂も楽しめたようです。ビジネスホテルとしては今までで最高でした。ほんと、また泊まりに来よう。

チェックアウト後、この旅の大きな目的のひとつ、十二湖に向かいます。弘前駅でお昼用に津軽弁(と称する駅弁)を買って、「リゾートしらかみ くまげら号」に乗車。ここからは五能線の旅です。

私たちは最後尾の車両でした。最前列と最後尾とが小さなサロンつきの展望車両になっています。最前列車両では五所川原を過ぎたところから鯵ヶ沢あたりまでの20分ほど、津軽三味線と民謡の生演奏があり、この音は車内放送されて全車両で楽しめました。
鯵ヶ沢あたりからは日本海沿いの山と海が隣り合っているところをずっと列車で走るので、新鮮な体験でした。海岸線は変化に富むし、夏の日本海がこんなに穏やかなことも知らなかった。少し眠ろうと思っていたのに、結局、十二湖までずっと海を見ていました。

十二湖駅からは弘南バスで奥十二湖駐車場まで入れます。バスの運転手さんが愉快な人で、「このバスは観光バスじゃなくて路線バスですが、私は地元ですからね、ところどころご案内しながら参りますー。もう一台バスがありますが、そっちはこういう案内ありません。お金は通常の運賃だけで結構ですー」なんてこと言いながら、妙におかしみのある口調で通り道のあれこれを解説してくれました。
バスを降りたところのベンチで津軽弁「ほたてめしとイカメンチ」を食べて、出発。バス停のすぐ前の歩道を降りていくとすぐ、「鶏頭場の池」。澄んだ水に倒木が沈んでいます。全く突然にあたりがしんとします。池の向こうは白神山地、崩山の「大崩」が見えます。私の感覚ではこのサイズは池ではなくて湖なんですが。


それから歩いてすぐの「青池」へ。今回の旅で十二湖に来たいと強く思ったのは、「青池」が最も青いのがこの時期だとどこかに書いてあったからです。遊歩道がよく整備されていて、小さなお子さんや犬を連れた人も、ここは簡単に来られるのですが、それにしてもほんとうに、不思議な青さです。

「青池」を過ぎると、急に人が減ってきました。いちばん小さな散策コースを外れて、蛙の鳴く「長池」を通り過ぎると、そんなに距離は無かったのに、もう誰とも会いません。道はどんどん狭くなります。「四五郎の池」を過ぎ、「金山の池」へ向かう道では、ここ最近人が通った様子もありません。道には倒木がふさがっていたり(くぐって進みましたけども)、途中までは道を整備していた木のチップもなくなって、ぬかるみがだんだん多くなります。
時間もあまり無いので、「金山の池」をちょっと見たところでUターンして、「長池」まで戻り、白い大きな蛙の卵のかたまりがいくつも見える「子宝の池」(名前、ピッタリ!)を経由して十二湖リフレッシュ村に入ると、突然テニスコートやログハウスが出現、ちょっと面食らいます。しかしここでも人の気配はありません。トイレを使わせてもらおうかと思ったのですが、外のトイレは暗くてちょっと怖くて断念(ログハウスの中はシャワートイレらしいのですが)。
そのままがまんで、喉もかわいてきたのでまっすぐ十二湖庵へ。こちらでは「沸壷の池」の水でいれた抹茶がいただけます。とろりとした抹茶は、まさに甘露。水もいただいたのですが、やわらかくて生き返る心地でした。


人心地がついて、そこからは舗装された道を、「落口の池」「中の池」「十二湖ビジターセンター」(イトウの養魚場で、ちょうどえさをやっているところが見られました。センターのなかは小さな学習施設になっていて、十二湖の動物のことなどを知ることができました)、「越口の池」と下ってきて、「王池東湖」のそばにある食堂でソフトクリーム買って一休み、ついでにトイレを借りました。ここからふたたび、行きと同じ運転手さんのバスに乗って、また十二湖駅に戻りました。

このあたりは行政区分では青森なんですが、「観光的県境」として、毎年青森県秋田県かに変わるんだそうです。

またも「リゾートしらかみ」に乗って青森県側の「ウェスパ椿山」まで戻り、宿泊先の横磯のペンションおもしぇhttp://www.jalan.net/yad308624/ のご主人に迎えに来ていただきました。
途中、白神山地日本海が見渡せる小高い丘の上にある大規模農場(冬場に人参などを作っているのだそうです)に案内いただいたりしつつ、宿へ到着。宿の前の道からいきなり海に下りられます。夕食前に近くの港とニッコウキスゲの群れ咲く岬までひとまわりしてきました。ニッコウキスゲって、高原なんかでないと見られないものと思っていたので、こんなに海際の崖にざくざく生えていて面食らいました。
この日の歩数は17,000歩ほどになりました。
夕食はお魚中心の心づくしで、メバルの焼いたのと、お刺身のウニとは、特に美味でございました。食堂からは日本海に沈む夕日が見られました。

  • 6/19

快晴です。朝食に、今年最後という新鮮なヤリイカのお刺身をいただいて、昨夜の脚の疲れもどこへやら。
宿から徒歩5分ほどで横磯駅に到着、無人駅です。海に面したホームには、ベンチなんだかオブジェなんだかよくわからない流木作品が朽ちて、よいプランターになりかけていました。

いやいやしかし、ほんとによく晴れて、海が青いったら。日本海のイメージがガラリと変わります。

五能線普通列車に乗って、秋田県東能代へ。2両編成の2両目に乗ったらほかに誰もいなくて、向かい合わせ4人掛けシートをゆったり使うことができました。JRのマークは青森ではりんごだったのが、秋田に入ると蕗に。

東能代からは内陸側、奥羽本線で、再び初日に泊まった弘前へ。いやー五能線の旅は長かったけど、奥羽本線だと近いなあ東能代弘前

こんどは弘前城がターゲットです。

敷地内には桜の銘木がいろいろあり、日傘も帽子も持たない旅行者に優しい葉陰を提供してくれましたが、それでもずいぶん日に焼けました。青森の日差しもなかなか強いものですね。
幕末期に櫓の改築と称して建てた天守閣はミニマムです。内部には鎖鎌や裃など様々な展示がありましたが、殊に興味深く思ったのが、本丸御殿のジオラマと見取り図です。

天守閣は本丸御殿とはまるで切り離され、孤立しています。単体では内堀から上ってくる者に石を落とす仕掛けなど作っているのですが、城を枕に篭城の討ち死にのとするには、機能がまるで足りません。一方で、御殿の玄関や能舞台とそれに付随する楽屋という公的文化的活動の場は広々とし、台所や奥向きは設備も整って、実に暮らしやすそうです。
お堀の向こうから岩木山に見守られて、このお城の城主や藩士たちは、平和な気持ちで暮らしていたんだろうなあと思いました。生活の香りのする平城って、いいものですね。

外堀を出てすぐ野の庵http://hirosaki-nonoan.com/にて昼食。「幻の津軽そば」おいしかったです。
食後、また城内に引き返して第一次世界大戦時に作られた護国神社を通り過ぎ、北門へ出ます。

北門はずいぶん風格あると思ったら、もとはこちらが大手門で、かつ城内に現存する門のうち最古のもので、別の城から移築されたのだそうです。それで、この門だけが戦を経験していて矢傷が見つかっているとのこと。いろいろ見てきた門なのだな。人に歴史があるように、門にもまた歴史ありですね。

弘前城の北側には伝統建築物保存地域があります。北門すぐ前の石場家住宅(商家)の脇を通って、旧伊東家、旧梅田家を拝見しました。
旧伊東家はもと藩医とのことで、瓦葺、式台つきの玄関。床の間の作りなど質実剛健で、広々とした感じです。置いてある調度も薬籠などお医者様らしいものもありつつ、箱橇や風呂棚(台所の棚)といったご当地ならではの生活用品に心惹かれました。

一方、旧梅田家は百石の知行取り、式台つきの玄関の作りや大きさは伊東家と似通っていますが、茅葺、全体にこぢんまりとした住み良そうなおうちです。

梅田家にも風呂棚があるのですが、この引き出しの裏にいつ、いくらで買ったということが墨で書かれていたということで、実はこれと全く同じことを祖母がやっていたので、嘉永五年に買い物をした人も昭和63年に買った人も同じ行為をしていたというのは、いやはや面白いもんですね。
そのあたりを歩いてみると、家を公開していなくても、風格ある旧家の趣のおうちが多く、うあーこのへんお金持ち多いんだなーというアホっぽい感想をもったのですが、相続の関係でしょうか、空き地もちらほらありました。せっかくの保存地域ですから、また伝統建築の移築などでなんとか往時の景観を彷彿させてほしいものであります。

ちょっとくたびれたので喫茶店で一服。配偶者は幕末の淹れ方を参考にしたという「藩士の珈琲」http://www.naritasenzo.co.jp/iinkai/hanshi-story.html。私も少しお相伴にあずかりました。ちょっと面白い味わいです。

一息ついて自転車借りて、街なかの洋館を少しまわることにしました。レンタサイクルは太っ腹なことになんと無料!なんですが、整備があまり良くないです。
ブレーキ音を軋らせながら走ること数分、ぜひ行ってみたかった、日本基督教団弘前教会です。木造洋館建築、内部は和洋折衷。

説教台には葡萄と百合があしらわれ、大きな聖書が載っています。プロテスタントの教義に照らしてなるほど納得。子供の頃、同じく日本基督教団の教会へ行っていた私には、それは記憶で美化してすらこんなに立派な教会ではなかったのですけど、同じ聖書、同じ讃美歌集で、とてもなつかしく思われました。

こちらはカトリック弘前教会の祭壇。祭壇前の説教台には聖書は無く、神秘の子羊があしらわれています。また、左右にはヨゼフ像とマリア像があり、なるほどこれが教義の違いというものかと思い至りました。

カトリック弘前教会のステンドグラスには、天地創造からはじまって、楽園追放、ノアの方舟出エジプト、嘆きのイスラエルなど見慣れたモチーフが並んでいますが、面白いのはその一枚に、津軽の象徴でしょう、りんご、スキー、三味線、岩木山五重塔(仏教じゃん!)が。
昭和59年にカナダの神父が製作したということですが、なぜこのモチーフになったのか、ちょっと知りたいところです。
この2箇所をじっくり見たら、もう弘前を出る時間がせまっていたので、あとは市立図書館の裏の市内建造物のミニチュアを拝見。弘前駅にも市立図書館の模型がありましたが、弘前ってやっぱり模型の街なんだなという思いを新たに。

レンタサイクルは、市内の数箇所の決められたところに戻せば、借りる場所と戻す場所が違っていてもOKなのがありがたいところです。駅まで自転車に乗っていき、美味しかったくるみ餅をお土産に買って、一路、新青森へ。新青森からまたはやぶさに乗って、大宮へ。
まるまる3日間の旅が終わりました。