百八記blog

はてなダイアリー「百八記」から引っ越しました。相変わらずの、がさつずぼらぐーたら。

秋深む

今シーズン初鍋。まだ土鍋まで思い切れないのでふつうの鍋で煮ておりますが。

鱈、牡蠣、白菜、大根、人参、白舞茸というシンプルな具材で味噌仕立てにしました。全体的に白いお鍋です。サイドにもって菊の甘酢和え、みずの生姜漬け。今夜はうすはりで呑みたかったので、とにかく日本酒のすすみそうな献立にしてみたのですが、案の定というかそれ以上に、すうすう呑めます。器って大事ね。軽くて口あたりがシャープで、「飛騨の田んぼ」という、美味しいけれどシャープではない、米の香りのする純米酒が格上げされた感じ。http://www.sake-hourai.co.jp/sake_jyunmai01.html

あまり丈夫、頑丈一筋で実用的というのではいけなくて、指先の扱いにちょっとだけ気をつけるようなのが良い酒器なのだというのを、子供の頃にどこかで読んで、以来、それを信奉しているのですが、この器などまさに好例。
指先に力を込めず、まるで酒そのものをかたちにしたようなこの薄くて小さなものをつまんで口元に運ぶ至福。ふああ。酔った。
〆は、四万十の青のり(すじのり)をたっぷり散らしてごくごく薄い卵雑炊に。